つねに体が痛む人が知らない「こわばり筋」の恐怖 肩や腰、背中、脚は痛む前に我慢強い筋肉が限界に

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なかなか解消しない肩こりや腰痛は「こわばり筋」のせいかもしれません(写真:プラナ/PIXTA)
痛むほどの肩こり、腰や背中の鈍痛、脚の痺れや股関節痛といった症状は、病院で診察を受けたとしても湿布を処方されるくらいで、なかなか解消しないという声をよく耳にします。
ベストセラー『「やせたい」なんてひと言もいってないのにやせた1分ねじれ筋のばし』の著者である今村匡子さんは、こうした体の痛みと20年以上向き合い続けることで、その場で症状を軽くし、継続することで症状が出にくい体質に変えるセルフケア「こわばり筋ほぐし」を開発しました。その理論と実践法を1冊にまとめた『大丈夫なふりして生きてる人の体に効く こわばり筋ほぐし』の一部を改編し、ご紹介します。

何をしても痛みや不調が消えないのは、なぜ?

ずっと我慢し続けて「もう、どうにもならない……」と意を決し病院に行ったら、待たされ続けて数時間。やっとたどり着いた5分の診察では、医師は目も合わせてくれなかった。「足が痛い」と言っても靴下の上からチラッと見るだけで、言われたのは「加齢ですね」。そして検査結果は、なぜか異常なし。

ここまで費やした時間と労力は、いったいなんだったのか……。

仕方なくマッサージや整体を受けに行くと、その場では気持ちいいものの効果が長続きしたことなんてない。でも仕事だって家事だって、滞らせたらそのぶん溜まっていくし、時間は待ってくれやしない。だから鎮痛剤を入れてしのぐ。

「どうして私の体は、こんななんだろう」

そう考えてしまうとき、ありますよね。いろいろ試しても解消しない体の悩みは、つらいものです。

このようなお話を患者さんから伺い、体の状態を確認して申し上げるのが、

「筋肉がしゃべれたら、めっちゃ怒ってますよ」

です。レントゲンで異常が見つからない痛みや、血液検査などでも原因が特定できず特効薬もないような不調を感じるまでのあいだに、じつは筋肉が声にならない悲鳴をあげていることが多いんです。

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