肩こりがキツすぎる人を助ける2大解消法の効果 常に体に力が入ってしまう姿勢の常態化に注意

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20年以上にわたり模索した症状が出にくい体質に変えるセルフケア、それが「こわばり筋ほぐし」です(写真:Ushico/PIXTA)
肩こりは非常にメジャーな不調ですが、放っておくと体のあちこちが痛んだり不調に見舞われたりします。ベストセラー『「やせたい」なんてひと言もいってないのにやせた1分ねじれ筋のばし』の著者である今村匡子さんは、肩こりをはじめとした、さまざまな痛みや不調を抱える患者さんと20年以上にわたり向き合い続けたことで、その場で痛みを軽くし、継続することで症状が出にくい体質に変えるセルフケア「こわばり筋ほぐし」の開発に至りました。
その理論と実践法を1冊にまとめた『大丈夫なふりして生きてる人の体に効く こわばり筋ほぐし』の一部を改編し、ご紹介します。

肩こりの場所がハッキリわかる人はほぼいない

当院にいらっしゃる患者さんのほとんどが、問診の際に「肩がこる」とおっしゃいます。みなさん「頭も締めつけられ吐き気がする」「唯一効く鎮痛剤が手放せない」など、いかにご自身の状態が悪いかを教えてくださるのですが、「肩のどのあたりがこりますか」などと伺うと、はっきり答えられる人はいません。おそらく、症状の詳細を分析できないくらい肩こりがあるのが日常になっているか、肩こりのストレスが分析を妨げているのでしょう。

私の20年以上にわたるキャリアのなか数万人の症例を確認したところ、肩こりは2つのタイプが大別できました。

症状緩和に役立つコツも記したので、ぜひお試しくださいませ。

① 首から肩の筋肉を酷使し、こりや痛みが発生

背中側の肩にこりや痛みが生じるとしたら、このタイプの疑いあり。朝起きたときに、肩がこり固まっていたり、首をしょっちゅう寝違えて肩まで痛みを伴ったりすることもあります。「まくらを替えても合わない」「寝つきが悪い」と訴える人も。さらに症状が悪化すると、車酔いのような気持ち悪さや吐き気を感じる場合すらあります。なで肩になっている人が多く、キャミソールや下着、ショルダーバッグなどのストラップがずり落ちやすいという特徴も。

原因は、ズバリ首の動きにくさです。猫背や上半身が前に倒れた姿勢が常態化すると、頭が前に出て肩は内側に入るため、首を左右に回したり上を向いたりしにくくなります。普段から体が緊張しやすい人が多く、つねに歯を食いしばったり体に力が入ったりし続けていて、寝ているあいだも肩がすくみがちに。

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