体の動きを30年研究してわかった「究極の姿勢」 ストレッチの常識を覆す「シン柔軟法」の中身

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慢性的なカラダの痛みに悩まされている人、必読です(写真:polkadot/PIXTA)
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かつてないほどの暑さに見舞われているこの夏。外でストレッチやトレーニングするのは、この暑さを考えると命の危険と隣り合わせと言ってもいいのではないでしょうか。
でもご自宅で、もし外と変わらない効果が得られる方法があったら? 今回は、動作解析の専門家として30年間、トップアスリートを指導してきた夏嶋隆氏の著書『10秒でほぐす』より、これまでの柔軟やストレッチの常識を覆す「シン柔軟法」を解説します。

たどりついた、重力の影響を最小限にする姿勢

あなたの体は硬いですか? それとも柔らかいでしょうか?

そもそも、体の硬さを意識したことがない人もいるでしょう。

では、試しに前屈をしてみてください。

自分が思っていたよりも、手がスッと伸びていかなかったのではないでしょうか。

人の体は本来、とても柔軟性に富んでいます。

あなたも赤ちゃんの頃は、いまよりずっと柔らかい体だったはずです。

ではいったい、いつの間に硬くなってしまったのでしょうか。

その問いに対する答えは、「重力」です。

人は「二足歩行で直立する」という進化を遂げ、自由に手を使えるようになり、現在に至る進歩と発展を手に入れました。

しかしその代償に、重力の影響に耐えながら、頭を中心とする上半身の重みを、背骨や腰、二本の足で支えなければならなくなりました。

結果として、年齢を重ねるごとにその重さに耐えきれず、その場その場でラクに感じてしまう動き、重力の影響を受ける面積が広い姿勢をとり続け、体がゆがみ、縮んで、最終的に硬さとなってあなたの体に現れます。

5年、10年、20年……。長年、体に染みついてしまった、その間違った姿勢や動きを、簡単に直すことは容易ではありません。

ですが、たったひとつだけ方法があります。

ゆがみ、縮んだ体をもとの状態に10秒で戻し、重力の影響を最小限にする。

それがナチュラルポジションです。

次ページ10秒であるべき位置に骨や筋肉を戻す
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