「掃除」に「洗濯」から「孫のだっこ」まで…医師が指南する、日常の【腰が痛い場面】を乗り切る"処方箋"

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

厚生労働省の「国民健康・栄養調査」(2022年版)によると、適正体重を下回っている人の割合は、男性の場合、75〜79歳で15.9%、80〜84歳で11.5%、85歳以上では27.1となっています。

一方、女性では、75〜79歳で21.1%、80〜84歳で22.9%、85歳以上では25.6%と報告されています。

やせていればよいというわけではありません。筋力不足で体重を支えることが難しくなり、腰に負荷がかかりやすくなるからです。太っている人も、やせている人も、どちらも適正体重に近づける努力が必要なのです。

栄養不足が招く「フレイルサイクル」

『脊柱管狭窄症の痛み・しびれリセット法』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

やせている人が、適正体重に近づけるには、バランスの取れた食事を3食しっかり取ることです。

具体的には、5大栄養素と呼ばれる、糖質・脂質・たんぱく質・ビタミン・ミネラルを、バランスよく摂るようにしてください。

3食しっかり取らないと、下の図で示したような「フレイルサイクル」と呼ばれる状態に陥る恐れがあります。

「フレイルサイクル」とは、栄養不足によって筋力や体力が低下し、それによって活動量が減ることで、体全体が弱ってしまう状態のことです。

こうした「負の循環」に陥ると、要介護、寝たきり、認知症などのリスクが高まります。ご高齢のみなさんは、しっかり栄養を摂ることを意識してください。

(出所:『脊柱管狭窄症の痛み・しびれリセット法』より)
芳村 憲泰 日本脊椎脊髄病学会脊椎脊髄外科専門医

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

よしむら かずひろ / Kazuhiro Yoshimura

日本脊椎脊髄病学会脊椎脊髄外科専門医。日本脊髄外科学会認定医・指導医。日本脳神経外科学会専門医・指導医。

1994年、灘高等学校を卒業後、大阪市立大学医学部に入学。卒業した2001年より、大阪大学医学部付属病院、大阪府立成人病センター、医誠会病院、行岡病院などに勤務。2013年からは大阪脳神経外科病院に勤務し、脳脊髄外科部長を経て、2023年に大阪市東淀川区に「よしむら脳神経・脊椎外科クリニック」を開院した。

もともと専門分野に脳神経外科を選ぶも、キャリアを重ねていく中で脊椎の病気について深い学びを得て、現在は、脳神経外科専門医であり、かつ、脊椎外科を専門としている。脊椎外科では1000件を超える手術経験があり、内視鏡手術を得意としている。

「ひとりでも多くの方の痛みやしびれを治し、不安を取り除く」をモットーにした治療で、全国から診察希望者が押し寄せている。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事