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鈴木貴元・丸紅中国経済研究チーム長インタビュー。トランプ関税を食らっても平常心を貫く中国、アジア歴訪する習近平氏の狙い

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このように、トランプ関税の影響は一様ではなく、駆け込み需要と様子見の動きが同時に進行していると言える。

アメリカ企業へ圧力をかけ始めた中国政府

——トランプ関税に対し、中国政府は対外的には報復関税で対抗しています。中国国内向けにはどのような対応をしていますか。

中国政府の動きは、3つの種類が見られる。

第1は、「輸出管理リスト」や「信頼できない企業リスト」でアメリカ企業の中国ビジネスを抑制する対応だ。従来、中国政府は、台湾関係を理由にこの規制を課してきたが、最近ではカルバン・クラインの親会社のPVHのような企業も含まれるようになった。これは、アメリカの高級ブランドへの警告の意味合いも持っていると考えられる。

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