4. 相手の「目」ではなく「顔」を見る
魚住:あと「声の使い分け」以外で言うと、相手の「目」ではなく「顔」を見て話すのも、説得力を増すには効果的ですね。
昇太:相手の「目」ではなく「顔」を見て話す?
魚住:「目」を見て説得しようとすると、ちょっと強すぎる印象を相手に与えてしまいますよね。ここ一番っていうときには「目をじっと見る」のもいいかもしれませんが、普通のシーンでは、むしろ「顔を見て話す」くらいのほうが、相手も威圧感を覚えず、いいと思います。
ターゲットを絞ることの大切さ
5. 相手が複数の場合は、「ひとりに向かって」話す
魚住:最後は、先ほど昇太師匠も言っていた「ターゲットを絞る」ことも効果的ですね。
昇太:先ほど話をしたのは、「大勢が相手の場合は、『いちばん反応の悪い人』に向って話す」「立食パーティなら『いちばん前の人』に話しかけるように話す」ということです。
魚住:全員に話しかけようと思うと、ついエネルギーが分散して、迫力も薄まってしまいがちですよね。だから、「ターゲットを絞る」というのも大切です。
昇太:そうすると、エネルギーが伝染して、「波」が起こるように、みんなに伝わっていくことも多いですからね。
第4回:話がうまくなる「ちょっとした」小道具&コツ
著者フォローすると、魚住 りえさんの最新記事をメールでお知らせします。
著者フォロー
フォローした著者の最新記事が公開されると、メールでお知らせします。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。
うおずみ りえ / Rie Uozumi
フリーアナウンサー。元日本テレビアナウンサー。ボイス・スピーチデザイナー。大阪府生まれ、広島県育ち。1995年、慶応義塾大学卒業後、日本テレビにアナウンサーとして入社。報道、バラエティー、情報番組などジャンルを問わず幅広く活躍。代表作に『所さんの目がテン!』『ジパングあさ6』(司会)、『京都心の都へ』(ナレーション)などがある。2004年に独立し、フリーアナウンサーとして芸能活動をスタート。これまでおよそ500本の作品に携わる。とくに各界で成功を収めた人物を追うドキュメンタリー番組『ソロモン流』(テレビ東京系列)では放送開始から10年間ナレーターをつとめた。各局のテレビ番組、CMのナレーションも数多く担当し、その温かく、心に響く語り口には多くのファンがいる。また、およそ30年にわたるアナウンスメント技術を活かした「魚住式スピーチメソッド」を確立し、現在はボイスデザイナー・スピーチデザイナーとしても活躍中。声の質を改善し、上がり症を軽減し、相手の心に響く「音声表現」を教える独自のレッスン法が口コミで広がり、「説得力のある話し方が身につく」と営業マン、弁護士、医師、会社経営者など、男女問わず、さまざまな職種の生徒が通う人気レッスンとなる。現在は、定期的に10~15人を募集し、スクールでグループレッスンを行っている。魚住式スピーチメソッド
無料会員登録はこちら
ログインはこちら