【医者が勧める】脂肪肝改善のため「納豆」に”ちょい足し”したい食品→「肝臓の健康」のために「摂りたい食品」と「控えたい食品」とは?

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では、ここで肝機能改善を強力にサポートしてくれる「超おすすめメニュー」をご紹介しましょう。

私のイチオシは「酢納豆」です。これは、市販の納豆1パックにタレの代わりにお酢をかけたもの。じつは、この酢納豆を毎日1食食べるだけで、脂肪肝の改善に成功した患者さんがたくさんいるのです。ある患者さんは酢納豆を実践したところ、わずか1カ月で、肝機能の指標であるALTが75から41に改善し、糖尿病の指標であるHbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)も6.9%から6.4%へと改善しました。

もともと、酢に含まれる酢酸とクエン酸には、肝臓で脂肪を代謝するのに必要な酵素を活性化させる働きがあり、肝臓の脂肪や内臓脂肪を減らすのにたいへんおすすめなのです。また、納豆の大豆たんぱくの主成分であるβ‐コングリシニンには、内臓脂肪や血中の中性脂肪を減らす働きがありますし、納豆の大豆サポニンには、脂肪の燃焼を助けるアディポネクチンという物質の分泌を促す働きもあります。

なお、市販の納豆にはだいたい専用の甘じょっぱいタレがついていますが、こうしたタレには「悪玉糖」の果糖ブドウ糖液糖が加えられていることが少なくありません。だから、タレの代わりにお酢を使うことは、果糖ブドウ糖液糖のマイナス作用を取り払って、お酢のプラス作用を生かすことにつながるわけです。

納豆にかけるお酢は、米酢でも黒酢でもお好みで構いません。ただ、近年は酢に糖を加えて飲みやすくしたものも多いので、なるべく糖質を含まないお酢を選ぶようにするといいでしょう。

肝臓復活は日々の食事にかかっている

ぜひみなさん、「酢納豆」はもちろん、先に紹介した「肝臓の健康にプラスになる食品」を積極的に食卓に上げて、食生活を改善してみてください。

きっと、その食の改善は、みなさんの肝臓を大いに元気づけることでしょう。肝機能の数値が改善して脂肪肝が治るのはもちろん、さまざまな生活習慣病を防ぐことにもつながっていくはずです。

わたしたちの肝臓には、日々の元気や活力を生み出す大いなる力が宿っているのです。ですから、その力を引き出していきましょう。肝臓を復活させて、これから先の人生を長く健やかに生きられるようにしていこうではありませんか。

栗原 毅 栗原クリニック東京・日本橋医院長

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くりはら たけし / Takeshi Kurihara

医学博士。北里大学医学部卒業。慶應義塾大学大学院特任教授、東京女子医科大学教授を歴任。2008年、メタボリックシンドロームや糖尿病などの生活習慣病の予防と治療を目的とした栗原クリニック東京・日本橋を開院。「血液サラサラ」の提唱者の1人でもある。主な著書・監修書に、『決定版!内臓脂肪を落とす名医のワザ』『ズボラでも中性脂肪・コレステロールは下げられる!』(ともに宝島社)、『栗原式 書いて下げる魔法の血圧手帳』(笠倉出版社)、『お茶のすごい健康長寿力 高血糖、高血圧、肥満、内臓脂肪から免疫力、認知症、不眠、イライラまで効く!』(主婦の友社)など多数
 

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