では、肝臓の健康を取り戻すには、どのような食品を控えて、どのような食品を摂るようにすればいいのか。
まず、「控えておきたい食品」について説明しましょう。脂肪肝を進ませる最大の原因は「糖質の摂りすぎ」です。過剰に摂取した糖が体内で中性脂肪に変換され、それらが日々肝臓に蓄積して脂肪肝を形成していくのです。そのため、糖質の多いものを摂りすぎないようにするのが基本となります。
そこで、できるだけカットしてほしいのが「フルーツ」と「甘い飲み物」。フルーツに多く含まれる果糖は、直接肝臓で代謝されるため、頻繁に摂っていると脂肪肝を進ませる大きな原因となります。
また、甘い飲み物にも果糖ブドウ糖液糖というかたちで果糖が含まれていることが多いため、習慣的に飲むのはやめておくほうがいいでしょう。ジュース、スポーツドリンク、野菜ジュース、乳酸菌飲料などを飲むのを控えて、水、お茶、ブラックコーヒーなどの甘くない飲み物を中心に飲むようにすれば、それだけで肝臓の負担を大きく減らせるはずです。
なお、ごはん、パン、麺類などの主食は、1~2割、量を減らすようにするのがおすすめ。ただ、主食は脳と体を動かす欠かせないエネルギーなので、摂取をゼロにしたり極端に減らしたりするのはいけません。あくまで、「少し控えめにする」程度にとどめておいてください。
とにかく、「フルーツ」「甘い飲み物」「主食」の3点に気をつけておくだけでもかなりの量の糖質を減らすことにつながるはずです。
糖質の多い調味料類にも気をつけるべき
あと、間食を減らすことも大切。スナック菓子、おせんべい、アメ、グミ、プリン、ゼリー、ケーキ、クッキー、アイスクリームなどをよく食べる人は、なるべく減らすよう心がけてください。ゼロにしろとは言いませんが、自分なりにルールを設けて食べすぎを防いでいくことをおすすめします。
さらに、けっこう大きな盲点なのが調味料類です。砂糖やはちみつに糖質が多いのはもちろんですが、みりん、麺つゆ、焼き肉のタレ、ノンオイルドレッシングなどにもかなりの量の糖質が含まれています。あまり神経質になる必要はありませんが、脂肪肝や肥満、糖尿病が気になっている方は、使用量を減らしたり使用頻度を減らしたりしていくといいでしょう。
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