発達障害の子どもの世話でパンクしないために、知っておきたい"逃げ道"…ケアを離れて休むことは、今や世界の「新常識」
特性とは関係なく、子どもが保護者の興味を引きたいために問題行動を起こすことがあります。そのときに保護者がかまってあげてしまうと、子どもにとっては保護者に注目されたことがごほうびとなり、同じ行動を繰り返すことになります。
このように、子ども側に意図がある問題行動に対して、認知行動療法では「計画的な無視」を行います。
保護者が問題行動に注目せず、冷静にスルーする(取り上げない)と、子どもは注目というごほうびを得られなくなります。そのため、気を引くための問題行動が自然と減る、という手法です。
ここからも、子どもの問題行動のあるがままを保護者がストレートに受け止めてしまうと、子どもの行動を上手に調節する姿勢からずれていってしまうことがわかるかと思います。
冷静な対処をすることは、子どもを突き放す冷たい行為ではありません。自分の感情をコントロールしながら子どもを望ましい方向へ導いている行為です。
専門家や子育て経験者とつながっていると、問題行動について相談する機会を作れます。子どもの生まれついた特性や年齢(発達の段階)として仕方がない部分もある、状況によっては対処の仕方がある、など理解が進むことにつながります。
家族がブレずに「チームプレイ」をするために
子どもの保護者が複数人である場合(母と父の2人だけでも、立派な複数人です)、保護者たちが基本方針を合わせて動ける育児チームとなることが大切です。
やってみた工夫や出来事を共有したり意見を交わしたり、子どもの預け先と連携をとっているのと同じようなやり方を、家族にも広げましょう。
誰かを責めず、「それがなぜ起きているのか」を一緒に考え、どのように子どもに声をかけたりして支援していくか、足並みをそろえましょう。1人よりも複数人で相談しながら子どもへのサポート方法を決めると、ブレにくくなるというメリットも出てきます。
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