発達障害の子どもの世話でパンクしないために、知っておきたい"逃げ道"…ケアを離れて休むことは、今や世界の「新常識」
普段子どもと関わり合いを持つ人たちが一貫性をもってサポートするようになると、子どもは「いつも、自分に合うやり方」で接してもらえることから、安心感を持って暮らせるようになります。
保護者それぞれの考え方には、違いがつきものです。非常に細かいところまで対応を決めるなど、厳密に考えすぎるとかえってそれぞれのストレスになります。
もし子どもへの対応で困ることがあったら、まずは相談先から意見をもらい、望ましい支援の仕方を家族で考えていきましょう。
「そもそもパートナーが、育児の悩みの話を聞いてくれない」と思ったら、ここでもプロセスを細かく分解する「スモールステップ作戦」を発動します。
短い時間でもいいので、お互いがリラックスして雑談することから始めてみます。パートナーなど話し合いたい大人の相手に対しても、「特性のある子どもへの対応の仕方」が使えるのです。
・ 「そうなんだね」と相手の意見をいったん受け止める
・ 自分がまず、心地よいやりとりの見本を示す
・ 議論してもいいが、口論にはしない(そもそも「議論」とは、考え方や感じ方の違いを受け取りつつ、感情的になりすぎずに意見を交わす行為です。一方で「口論」とは、相手の意見を聞かずに自分が言いたいことを言い合って争う行為となります)
きょうだい児がいる場合には、その子も家族の一員として尊重し、主役になれる場面を与えましょう。
きょうだい児には、特性を持つ子のサポートをお願いする機会が出てくることもあるかもしれません。子どもたちが平等に人として家庭で暮らし、大切にされるように心がけてください。きょうだい同士がよきパートナーであることが、長い目で見ても大切です。
ただし、きょうだい児が定型発達で、親の介入や支援が少なくて済む子どもであっても、親に関わってほしい想いはあり、親の見えていないところで我慢をしているときがあるかもしれません。きょうだい児にも「普段からよく頑張っているね」と認めて褒めましょう。
1人で抱え込まず、気持ちを散らせる方法も探す
子どもをケアし続けている保護者の葛藤や気苦労について、誰かに話を聞いてもらわないと爆発しそうなときもあると思います。
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