「忙しいから仕方がない」と自分では思っているのかもしれませんが、まわりはそう思ってくれません。メールには即レスポンスするのが礼儀だという風潮になっている以上、そういう甘さ、鈍さは、信頼を少しずつ失っているのだと考えるべきでしょう。
私も、どんなに忙しくてもいただいたメールはできるだけ早くレスポンスするよう努力しています。
なぜなら、起業家で成功している人は、みなレスポンスが早い、ということに気づいたからです。簡単に返答できない案件でも、「少しお時間をください」というレスポンスはすぐに打てます。
そして、あいさつ。40代で自分から積極的に目下の人間にあいさつしているビジネスパーソンを、あまり見たことはありません。まるで自分からあいさつをするのは損だと考えているかのようです。
ビジネスマナーとしては、目下からあいさつをするのが基本でしょうが、それ以前に「人に会ったらあいさつをする」というのが人としてのマナーといえます。
人を動かしたいのなら、自分から動く
自分はあいさつをしないのに、部下にそれを強制しても、部下は素直にしたがおうとは思わないでしょう。
人を動かしたいのなら、まずは自分から動く。それが鉄則ではないでしょうか。自分がやってもいないことを相手に強制しても、表面的にはしたがってくれても心からは信頼してくれません。
良品計画の松井忠三元会長は、社内で元気よくあいさつをする習慣をつくるために、毎朝自らエレベーターホールに立ち、社員にあいさつをしたといいます。
すると社員側から、「会長からあいさつをされると居心地が悪い」といった意見が出て、有志が交代でエレベーターホールに立ってあいさつをするようになったそうです。
このように小さな行動の変化も、リーダー自身が率先すれば組織全体に大きな影響を及ぼします。不要な習慣や人間関係を手放し、真に注力すべきことにエネルギーを注げば、仕事も人間関係もさらに充実していくはずです。
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