みちえ(35歳、仮名)は、たかお(37歳、仮名)とのお見合いを終えて、“交際辞退”を出しながら言った。
「着ていらしたスーツが随分くたびれていて、ズボンの折り目が消えていました。雨が降っていたから余計なのでしょうが、スーツから生乾きのような異臭が漂っていました。ビニール傘を持っていらしたのですが、柄のところが割れていて、そこにガムテープがグルグル巻かれていました。全体的にとても不潔な印象を受けました」
たかおは、「はじめまして。今日はよろしくお願いします」とあいさつをしたようだが、その言葉より不潔な身なりに目がいってしまったそうだ。
婚活現場にいる多くの女性が言う。
「着古して袖のあたりがすり切れているブランドもののスーツよりも、安価でも新品のスーツを着ているほうが清潔感を覚える」
婚活は、これからの人生をともに歩むことになる結婚相手を探すための出会いだ。相手に好印象を与えるためには、髪型や服装などは整え、「はじめまして。今日はよろしくお願いします」と、さわやかにあいさつをすることが大切だ。
第一印象が悪いと、その後にどれだけ相手の興味をそそるような話をしても、「身なりが不潔」という先入観が邪魔をして、“交際希望を出したい”とは思えなくなる。
逆に、清潔感があり、礼儀正しい言葉遣いで会話を進めたら、話がさして盛り上がらなかったとしても、「初対面で緊張していたのかもしれない。もう一度会ってみようか」という気持ちになる。
会話に名前を入れる大切さ
また、会話の中で大切なのが、“ネームコーリング”だ。これは、会話をするときに、相手の名前を意識的に呼ぶことで、好感度を高めるテクニックをいう。
相手は自分の名前を呼ばれることで、「自分に関心を持ってくれている」という気持ちになる。
結婚相談所の場合、個人情報を保護する観点から、サイトには会員ナンバーしか表記されておらず、お見合いが成立すると、そこで初めてお互いの苗字のみが表記される。
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