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「子どもたちにとってスポーツは“社会を学べる場”」――古田敦也さんが野球少年の育成に込める思いとは?

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  • 古田 敦也 元プロ野球選手、スポーツコメンテーター
  • 窪田 良 医師、医学博士、窪田製薬ホールディングスCEO
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窪田:一時はサッカーのほうが人気、なんていう時代もありましたが、今、野球を取り巻く環境はどのように変化しているのでしょうか?

古田:実はプロ野球の観客動員数はすごく増えているんです。それに加えて、メジャーリーグでの大谷選手の活躍もあって、野球を始める子どもは増えています。一時期、1990年代後半から2000年にかけて、子どもの野球離れが進んだ時代が20年くらいあったのですが、うれしいことに最近ではその減少が止まって。

もちろん少子化で子どもの数は減っていますし、娯楽が増えて、勉強もしなければならないとなると、時間は限られてしまう。野球をする人が昔ほど多くはないのは確かなのですが、それでも減少傾向を止められたのは良かったなと思っています。

窪田:最近発表された「大人になったらなりたい職業ランキング」(2024年度 第一生命調べ)で、野球選手が小学生男子のトップ3に返り咲いたというニュースがありましたよね。大谷選手の影響も大きいと思いますが、彼のように日本人が世界一のレベルになれるスポーツは、そうそうないんじゃないでしょうか。

古田:それでいてしっかり給料ももらえますからね。オリンピックで金メダルをとった選手でさえ、なかなか稼げないマイナースポーツがたくさんあるなかで、野球やサッカーのようにマーケットが大きいスポーツだと、しっかり稼ぐことができる。それもプロを目指す人が増えている理由の一つだと思います。

大谷選手は突然変異のニュータイプ?

窪田:日本の野球がこれだけ世界に通用するのは、遺伝的なものですとか、あるいはトレーニング法とか、何か要因はあるんですか?

古田:正直なところ、スピードやパワーに関しては、日本のレベルはまだまだメジャーリーグには追い付いていないのが現状です。メジャーリーグは、アメリカ人だけでなく世界中から選手が集まってくる世界最高峰のリーグなので、そこで結果を残せるのはほんの一握りだけ。

大谷選手はそれができた人で、人類の歴史で見ても突然変異というか、ニュータイプの存在なんじゃないかなと。

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【大谷クラスの選手が出る確率は上がっている】

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