
近視には、子ども時代の過ごし方が大きく影響します(窪田氏<左>の写真は撮影:梅谷 秀司、平岩氏の写真は本人提供)
昨年、学童保育(放課後児童クラブ)の待機児童数は速報値時点で過去最多を記録した。保育園の待機児童問題が解決に向かっている一方で、立ちふさがる「小1の壁」「小3の壁」には対策が追いついていないのが現状だ。その問題の解決を目指し、学校施設を活用したアフタースクールを運営しているのが、放課後NPOアフタースクール。代表理事を務めるのは平岩国泰氏である。
また、近視の子どもの増加も過去最多に達している。今や小中学生の2人に1人は近視になる時代。歯止めがきかないこの状況に警鐘を鳴らし続けているのが、眼科医の窪田良氏である。
それぞれの立場から子どもの問題に取り組む両氏に、子どもたちを取り巻く環境に今、どんな変化が起きているのか、どんな対策が必要なのかを聞いた。第2回は、子どもが近視になるのを防ぐための方法について話し合う。
1日2時間の屋外活動が子どもの近視抑制に
平岩:窪田先生が発信されている、「子どもの近視を抑制するためには1日2時間の屋外活動が有効」というメッセージは、ものすごく明確でわかりやすいと思います。
先生には昨年、新渡戸文化学園の外遊びのイベントで講演をしていただきましたが、その様子はTBSテレビ「報道特集」で取り上げられ、親御さんたちからの反響も大きかったです。
窪田:お子さんたちも熱心に聞いてくれてうれしかったです。日本は成人の約半数が近視といわれる「近視大国」。眼科医として少しでも近視になる子どもを減らせればと思っています。
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