
都市部よりも地方のほうがゲームをする子どもが多いのは本当なのか(平岩氏<左>の写真は本人提供、窪田氏の写真は撮影:梅谷 秀司)
昨年、学童保育(放課後児童クラブ)の待機児童数は速報値時点で過去最多を記録した。保育園の待機児童問題が解決に向かっている一方で、立ちふさがる「小1の壁」「小3の壁」には対策が追いついていないのが現状だ。その問題の解決を目指し、学校施設を活用したアフタースクールを運営しているのが、放課後NPOアフタースクール。代表理事を務めるのは平岩国泰氏である。
また、近視の子どもの増加も過去最多に達している。今や小中学生の2人に1人は近視になる時代。歯止めがきかないこの状況に警鐘を鳴らし続けているのが、眼科医の窪田良氏である。
それぞれの立場から子どもの問題に取り組む両氏に、子どもたちを取り巻く環境に今、どんな変化が起きているのか、どんな対策が必要なのかを聞いた。第3回は、都市部よりも地方のほうがゲームをする子どもが多いのは本当か、地方のリアルについて話し合う。
地方の子どもたちほどゲームをしている?
窪田:以前、平岩さんが発信されているのを見てびっくりしたのですが、「都市部よりも地方の子どものほうがゲームをしている」というのは本当ですか?
平岩:本当かどうかはわかりませんが、地方に行くとそういう声をよく聞きます。文部科学省が小学6年生を対象に調査したデータによると、各都道府県内において平日1日にゲームをする時間が3時間以上の子どもの割合が、同じ県内の政令指定都市とそれ以外の地域では、それ以外の地域の方が高いことがわかりました。

(文部科学省「全国学力・学習状況調査(2024)」をもとに平岩氏作成)
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