恐らく、今回の試合のために、このクレジットカードの会員になった人が何万の単位でいたはずだ。これだけですさまじいビジネスになったと思われる。
結局、購入できたのはカブスと巨人、阪神のプレシーズンマッチの2枚だけ。大谷翔平が絡む4試合は全部ダメだった。知り合いの野球ファンやフリーライターも同様だった。これを見ても今回の「東京シリーズ」の大ブームのコアに「大谷翔平」がいたのは間違いないだろう。
チケット代に加えて6600円の「特典」
実は、こうしたクレジットカードによる優先購入には、昨年から「特典」がつくようになった。チケット購入者にはもれなく「炭酸ボトル」がついてくるのだ。1本6600円、これがチケット代にオンされる。

筆者は、昨年のプレミア12もこのルートでチケットを購入して「炭酸ボトル」をもらったが、今後、このルートでチケット購入するたびに、炭酸ボトルのコレクションが増えることになるのだろう。
チケット購入がダメなのなら、取材申請できないか、といろんなメディアの編集者に当たったのだが軒並み「今回は、僕も入れません。取材1名、カメラ1名だけになりました。アメリカからメディアが大挙して押し寄せてくるんで、メディアも絞られています」みたいなことを言われた。お手上げである。
MLBの公式戦は、全30球団の本拠地で行う。ホーム81試合、ビジター81試合で、他の球場を使うことは原則としてないのだが、MLBの世界戦略によって、日本をはじめ、各地で公式戦が行われるようになった。
日本では、過去5回、3月に開幕シリーズが行われた。
2004年 デビルレイズ(現・レイズ)対ヤンキース
2008年 アスレチックス対レッドソックス
2012年 アスレチックス対マリナーズ
2019年 アスレチックス対マリナーズ
2004年はヤンキース松井秀喜、2008年はレッドソックス松坂大輔、2012年はマリナーズ、イチローの「凱旋試合」であり、2019年はマリナーズ、イチローの「引退試合」、菊池雄星の「メジャーデビュー戦」だった。

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