Yahoo!JAPANのO2O市場No1戦略(前編)《O2Oビジネス最前線・黎明期を迎えた新・消費革命 第7回》

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

O2O(オンライン・ツー・オフライン)ビジネスのプレーヤーを考えるとき、外せないのが、国内ネットサービスの巨人・Yahoo!JAPAN(ヤフー)の存在だ。Yahoo!JAPANの動向を、多くの関係者が注目している。

今、Yahoo!JAPANはO2Oビジネスで何を考えているのか。どう動いているのか。プロジェクトの責任者、村田岳彦・ヤフー地域サービス本部長に聞いた。

--Yahoo!JAPANが考える「O2O」ビジネスとは何なのでしょうか。

1996年にYahoo検索エンジンのサービスが始まり、その後流行したのがネット上の仮想商店街、Eコマースだ。15年以上経った現在、Eコマースはどれくらい成長してきたのか。Eコマースは増えているとはいっても、まだ全小売市場の10%にも満たない。主婦が晩ごはんの野菜を買うのに、Eコマースは利用しない。チラシや自分の経験で店舗を選んでいる。

社内で使っている数字でいうと、国内小売市場は、約125兆円がリアルの市場、6.7兆円がEコマース市場と見ている。Eコマース市場が少なすぎる、ネットの関与が薄すぎると考えた。すべてに関与するのは難しいとはいえ、もっとリアルの市場にネットがかかわれるのではないか。

O2Oは、ネットのサービスをオフラインのために使うという意味で考えている。今後EコマースもO2Oも両方伸びていくと考えているが、O2Oは始まったばかり。ネット企業が入り込む余地は十分にある。


村田岳彦・ヤフー地域サービス本部長

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事