Yahoo!JAPANのO2O市場No1戦略(前編)《O2Oビジネス最前線・黎明期を迎えた新・消費革命 第7回》
--O2Oのプレーヤーとして、ソフトバンクやNTTドコモといった通信キャリアはありうるのでしょうか。
広い意味では、どの通信キャリアも100%関与してくるだろう。なぜならば、端末、スマートフォンがO2Oの主人公となるためだ。
世界標準でスマートフォンにNFC(近距離無線通信)が搭載されることが決定している。この動きをターゲットに全キャリアが動き始める。利用用途として、決済(おサイフケータイ)がある。来店チェックインがもっと簡単にできるようになる。さらに店舗のPOS端末がタブレットにだんだん置き換わっていくと考えている。
リアル店舗と消費者の両方が変わってくる。
--O2Oに向いている産業と向いていない産業は?
割引クーポンを利用した事前決済という点からは、ネイルサロンなどが向いているのでは。店舗以外でいえば、学習塾なども合っていると思う。たとえば結婚式場なんかは、高額商品なので、商品を売ってくれとまでは言われない。入口まで連れて行って、いかに見学までしてもらうか。入口まで顧客を連れて行けば、おカネを払ってもらえるケースだ。
あと、大人数の飲み会など、CtoCオンライン。事前に飲み会のチケットを売って、後で集金するというモデル。飲み会シーズンになると結構な金額になるだろう。多くの分野でO2Oはフィットすると思う。
(ITアナリスト・松浦由美子 撮影:梅谷秀司 =東洋経済オンライン)
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