胃は衰えにくい臓器
胃潰瘍や胃がんなどの病気があれば話は別ですが、胃は本来、とても丈夫な臓器です。
加齢による影響もそれほどなく、仮に20歳と90歳の健康な人の胃を取り出して、どっちがどっちと問われても、医師の私でも判断しづらいほどで、健康であれば、いくつになってもしっかり働いてくれる臓器が胃なのです。
ところが、加齢とともに胃の調子を崩す人が増えます。実は、そこに自律神経が大きく関わっているのです。
胃は手や足と違って自分の意思で動かしているわけではありません。食べ物が入ってきたら、適切なタイミングで膨らんで胃液を分泌し、蠕動(ぜんどう)運動によって食べ物を攪拌(かくはん)して腸へと送っていきます。そうした機能をすべてコントロールしているのが自律神経なのです。


















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