痛い、ムカムカする、食欲がない…名医が解説する心当たりがあったら疑いたい「胃の病気」とは

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食事は毎日のことですから、おいしく味わって、楽しい時間にすることで、幸福感や主観的健康観が高まります。

「病は気」からの言葉の通り、今日はこれ食べたから、もしかして胃に悪いかも、病気になるかもなどといちいち不安にかられていると、食事そのものが楽しくなくなりますし、次第に健康も損なわれていってしまうでしょう。

趣味といえば、私の場合はゴルフです。月に4~5回のラウンドを楽しみにしています。1回のラウンドで1万7000歩ぐらい歩きますから、ゴルフが体力向上・太りすぎの予防にもなっています。

大事なのは、しっかりチェックしておくこと

定期検診を怠らない

ただ、2年に1度は胃カメラ検査をして、胃かいようや胃がんなどの病気がないかチェックしています。病気がなければ、いくつになってもしっかり働いてくれます。胃は本来、丈夫な臓器ですから。

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消化器内科医であっても年に1度や2度、胃の調子がすぐれないときがあります。そんなときは胃にやさしい食事を意識すると1~2日もすれば回復します。

大事なのは、病気がないかをしっかりチェックしておくこと。そうすれば、多少の不調があっても、もしかしたらがんかも?などと心配せずに済みます。

胃がんの原因はほぼ100%ピロリ菌が原因であることがはっきりしています。ピロリ菌検査を受けたことがなければ必ず受けて、ピロリ菌がいたら除菌することをおすすめします。私も除去済みです。

胃カメラ検査は苦しいというイメージをお持ちの方がいらっしゃるかもしれませんが、今は麻酔を使用した鎮静化内視鏡検査が普及しており、苦痛は大幅に軽減されるようになっています。

三輪 洋人 川西市立総合医療センター総長

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みわ ひろと / Hiroto Miwa

川西市立総合医療センター総長。1982年鹿児島大学医学部卒業。兵庫医科大学病院消化管内科主任教授、同内視鏡センター長を経て現職。専門は逆流性食道炎、機能性胃腸症、ヘリコバクターピロリ感染症など。著書に『「胃もたれ・胸やけ」は治せる』『胃は歳をとらない』など多数。

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