孤独の晩酌?「一人飲み」飲食店が続々登場の背景 時代はソロ飲みなのか…消費者に加え店側の事情も
まずは前者の事例を見ていきたい。
①一人客“同士”の交流が楽しい
街場の酒場をリサーチしていると、最近は一人客に支持を得たことで繁盛している店の事例が多い。個人でやっているようなこぢんまりとした店に、よなよな一人客がふらり、またふらりと集まり、そこで居合わせた同士で会話が弾み、場が盛り上がるというパターンだ。
東急東横線の中目黒駅近くの酒場「風見堂」は、「一人飲みしやすい店」をキャッコピーとして打ち出し、半数以上のお客が一人客だという。
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もちろん、一人の時間を楽しむお客もいるが、隣同士で会話が弾むことも少なくないそうだ。
やがて店主は「一人飲みをしてみたいけど緊張する」という人も多いことに気づき、月に1度「一人飲み客しか入れない日」というイベントも開催するようになった。これにより一人飲み初心者の心理的ハードルを取り払い、一人飲みの楽しさを知った人がリピーターになっているそうだ。
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また、中目黒から2駅隣、学芸大学にある「立呑み 鉄砲玉」は、店内はたった3坪だが毎夜一人客を中心に多くのお客であふれている。この店でも、一人で来たお客が別の一人客と楽しく飲むシーンが生まれている。
オーナーは「あそこに行けば誰かいる」と思われる店になれたことが繁盛の要因ではないか、と分析していた。
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