「闇バイトによる強盗」1円もかけずに防ぐ方法 防犯でいちばん大事なのは「対面しないこと」
だからといって何もしなければ、実行犯に「どうぞ侵入してください」と言っているようなもの。指示役の指示通り、実行犯に強盗に入られるだけです。
それでは、お金をかけずに「防犯対策がきちんとしている家ですよ」とアピールする方法はあるのでしょうか。実は、1円もかけずに、いますぐにできる方法があります。
それは、家のまわりをきれいにすることです。
玄関の前をゴミひとつないように掃除する。雑草が伸びっぱなしになっているなら、抜いてきれいにする。使ったバケツやほうき、ちりとりなどは物置にしまう。
家のまわりがきれいだと、実行犯に「この家はしっかり管理されている」という印象を与えます。隙がないと思わせる家は、実行犯にとって脅威です。
あなたは、「割れ窓理論」という言葉を聞いたことがありますか? これは環境犯罪学でよく使われる理論で、小さな問題や犯罪を放置すると、やがて大きな犯罪や社会の荒廃につながるという考え方です。
例えば、1枚の割られた窓ガラスをそのままにしておくと「誰も気にしていない」というメッセージになり、割られる窓ガラスが増えたり、建物に落書きされたり、放火されるなど、破壊行為がどんどんエスカレートします。
この理論を活用することで劇的に治安がよくなったのが、東京都で最も治安が悪いと言われていた足立区です。
2008年からこの理論に基づいた「ビューティフル・ウィンドウズ運動」を実施し、徐々に犯罪認知件数は減り、2019年にはピーク時の8割まで減少したと言います。
家のまわりが汚い人は、いますぐ掃除を始めましょう。それだけで、犯行の抑止力になるかもしれません。また、実行犯に、家のまわりに放置しているものを凶器として使用されるリスクを消すことにもなります。
知らない人からの電話では「絶対に会話をしない」
「見知らぬ人が家のまわりを歩いていて不気味。うちが狙われているのかしら」
闇バイトによる強盗事件がニュースで流れるようになってから、家のまわりを歩いている人を気にするようになったという人は多いと思います。侵入する前の下見に関して言うと、闇バイト強盗の下見は雑なのが特徴です。
頭の中にあるのは、「とにかく侵入して、脅してでも金品を強奪する」ことだけで、侵入方法や逃走経路などを深く考えていません。これも素人ならではの犯行と言えるところです。
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