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キャリア・教育 #「おふたりさまの老後」は準備が10割

「GWは実家に集まる…それ、10年後も続けられますか?」親亡き後に「きょうだい仲が険悪になる」は必然か「バラバラになる人も多く…」根深い訳は?

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  • 松尾 拓也 行政書士、ファイナンシャル・プランナー、相続と供養に精通する終活の専門家
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扇(おうぎ)を想像してください。

親というのは中心の「要」、子どもたちは「骨組み」のようなもの。

要がなくなれば、骨組みはバラバラになってしまうのです。

親が存命のうちは親の意見を尊重しますが、親がいなくなればそれぞれが言いたいことを言い出すのが世の常です。

親がいた頃は円満に見えた関係も、さまざまな感情面の対立、意見の食い違いから険悪になってしまい、疎遠・絶縁になってしまうケースはとても多いです。

「親が口頭で伝える」のはトラブルの元

親世代にアドバイスするなら、やはり遺言書を残すことです。

口頭で「この家はお前にあげるよ」「おれが死んだら遺産はみんなで仲良く分けてくれ」などと伝えるのは、むしろ言った・言わないのトラブルを引き起こします。

法的に有効な遺言書を残し、遺言者の意思を明確にしておくことをおすすめします。

子世代にアドバイスするなら、やはり相続や遺品整理などについて、故人の意思を優先してほしいということです。

そのためにも、「遺言書を書き残す」ことを親にすすめてみるのもひとつの手です。

エンディングノートや手紙で意思を示すこともできますが、法的な拘束力がないので気をつけましょう。

なお、遺言の内容を補足し、どのような想いでこのような遺言を作成することになったのかについてのメッセージを伝えたい場合は、「付言事項」を使って書き残してあげることを私はおすすめしています。

どのような想いで遺言を遺したのかが伝われば、残された家族にとって遺言の内容がスムーズに飲み込みやすくなると思うからです。

自分たちが亡くなったあと、できるだけ子どもたちに仲良くしてほしいなら、事前の「しっかりとした準備」が必要です。

相続、遺品、お墓などについて、元気なうちにそれぞれの意見を共有して、「ベストな道」を探っておくことも大切です。

そのうえで遺言書を準備しておけば、きょうだい間のトラブルは最小限に防げるでしょう。

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