「親がいなくなっても、血を分けた兄弟姉妹だから、仲がよくて当たり前」
「いざというときに頼れるのは兄弟姉妹だから、関係性は変わらない」
本当にそうでしょうか?
親の願いは「自分が死んだあともきょうだい仲良く」
終活の専門家として、多くの人の老後や人生を見てきた私から言えることがあります。
それは「親から見える景色と子から見える景色は違う」ということ。
親からすれば「自分が死んだあとも子どもたちが仲良く、協力し合って暮らしてほしい」というのが願いでしょう。
しかし、子どもの意見は少々違います。
「きょうだいは他人の始まり」という言葉があるように、子どもの頃は仲がよくても、成長してそれぞれの道を歩み、徐々に縁や情は薄くなります。
とくに家庭を持てば、血を分けたきょうだいよりも自分の家族が最優先となるのは当然です。
そのため、親亡きあとに相続などで揉めることがとても多いのです。
というと、「うちには財産なんてないから大丈夫」という人がいます。
そんなことはありません。
親亡きあとの揉めごとは、財産の多寡で起こるわけではありません。
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