パックご飯で「喫茶店のピラフ」を再現する裏ワザ ポイントは"デンプンの性質"を活用すること

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本場のピラフとは意外と異なる「喫茶店のピラフ」。バターの香りが食欲をそそります(以下、写真はすべて筆者撮影)
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料理の腕を上げるために、まず作れるようになっておきたいのが、飽きのこない定番料理です。料理初心者でも無理なくおいしく作れる方法を、作家で料理家でもある樋口直哉さんが紹介する『樋口直哉の「シン・定番ごはん」』。今回はバターの香りが食欲をそそる喫茶店のピラフを簡単に作る方法です。

喫茶店のピラフは"洋風チャーハン"

前回ご紹介した「喫茶店のミートソース」に続いて、今回の料理は「喫茶店のピラフ」です。ピラフは中近東発祥の料理で、フランスに輸入されると付け合わせの定番になります。どちらも、生米と野菜を炒めてから水かスープで炊き込む、洋風の炊き込みご飯といった雰囲気の料理です。

一方、喫茶店のピラフは作り方がまったく異なります。喫茶店の限られた設備ではピラフのために一から準備するのは難しいため、バターやマーガリンで野菜とご飯を炒める方式をとるのが普通。言ってみれば、喫茶店のピラフは洋風チャーハンなのです。

パラリと仕上げるためのコツはチャーハンと同じですが、強力な乳化剤である卵が入らないので難易度が少しだけ上がります。上手に作るコツは、ご飯のデンプンが老化すると粘り気を失うメカニズムを利用することです。

喫茶店のピラフ
材料

パックご飯    2パック
ソーセージ    5〜6本 100g程度
にんじん     25g(5mm角)
玉ねぎ      75g (大1/4個 5mm角)
塩        1.5g
バター      20g
しょう油     小さじ1/2
砂糖       1g ひとつまみ
テーブルコショー 少々

ソーセージは2〜3mm厚の薄切り、玉ねぎとにんじんは5mm角に切ります。にんじんを切るのは手間ですが、甘みが加わることでピラフらしい洋風の味わいが出ます。

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