「部下のいい部分」を見つけて伸ばす"質問のコツ" 自分に自信のない人の自己肯定感を上げる方法

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上司と部下
 上司は「いい質問」を上手に利用して、部下の行動を促していく必要があります(写真:アン・デオール/PIXTA)
部下がなかなか動かない、発言しない、やる気を持たない――。その原因は「上司の質問の仕方」にあるかもしれません。
いい質問が部下を動かす』では、プロコーチの林英利氏が、指示ではなく「質問」によって部下の考える力を引き出し、自走力を育てる方法を解説。本稿では、同書から一部を抜粋、編集してお届けします。

あなたに価値があるのは明らか

今、思い返してみると、入社したばかりのころの私は、先輩たちにたいそう生意気なやつだと思われていたと思います。「ここがおかしい!」と声高に言うタイプでした。

ある日、新入社員歓迎会のあいさつで、「今の仕事のやり方には無駄だと思うこともあるので、いろいろと改善していきたい」と発言したのですが、翌日になって急に恥ずかしくなり、上司に「生意気を言って申し訳ありません」と謝りにいったことがありました。

するとその上司は、「何を言ってんだ。会社は、君みたいな人がほしいから採用したんだ」と笑ってくれたのです。あの瞬間のことは、何十年たった今も忘れません。

その会社に採用されたということは、その時点で、その人は、会社に必要とされている人間だということです。多くの人の中から選ばれた1人なのです。多くの人がそれを忘れてしまっているように思います。

「自分なんて」という自己肯定感の低い部下には、「どうして会社は君を採用したと思う?」といった問いかけをして、その人自身がすでに必要とされている人間であることを、ぜひ気づかせてあげてください。

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