頭のいい人が「部下のやる気のなさ」を責めない訳 人間は「やる理由」があれば「やる」生き物だ
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やる気がないように見える人は、「やる気がない」のではなく「やる理由がない」から行動しないだけなのです(写真:eizan/PIXTA)
「頭のいい人は、日常をどんなふうに見ているのか?」
同じ日常を送っていても、知識の深さや物の見方次第で、得られる発見や洞察は驚くほど変わります。頭のいい人は探求心を持ち、日常の中で目にする何気ない言葉にも「この定義は何だろう?」と疑問を抱きます。その疑問が新たな発見を生み、さらなる知識を獲得。その答えをつなぎ合わせることで、連続的な学びを得ています。こうしたプロセスを通じて、頭のいい人たちは脳内で〈学習の自動化〉を実現しているのです。
この記事では、東大生作家の西岡壱誠氏の最新刊『頭のいい人だけが知っている世界の見方』より、モチベーションについて理解している、「頭のいい人」たちの独自の世界の捉え方について、詳しくご紹介します。
「部下のやる気スイッチを押すのが上司の仕事」は勘違い
みなさんがもし社会人なら、「やる気のない部下」に対応しなければならないタイミングというのは多いのではないでしょうか。
「こうしてくれ」とお願いしても、「ええ、なんでそんな面倒なこと」と言われてしまったり、あなたの思うような努力をしてくれないという場合があるでしょう。そういう人を見て、「やる気がない部下を持って自分は辛い」と考える人も多いでしょうが、しかしそれは勘違いである可能性があります。
この「やる気のない部下」への対応の前提になっているのは、「やる気がないと人間は動かない」という考え方です。みなさんのイメージでは、やる気スイッチのようなものが人間にはあって、それが押されていないと仕事をしないし、それを押すのが上司の仕事、という考え方をしている人も多いのではないでしょうか。
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