頭のいい人が「部下のやる気のなさ」を責めない訳 人間は「やる理由」があれば「やる」生き物だ
つまり、「趣味がない」って、「いろんな趣味があって決められない」という意味と同義だったりします。そう考えると、「趣味がない」=「趣味が多い」なのです。「無趣味」=「多趣味」という考え方もできてしまうわけです。もちろん、本当に仕事か勉強しかしておらず、趣味になんてかまけている時間はない!というストイックな人もいるかもしれませんが、おそらくそういう人は稀でしょう。一定自由時間があって、その時間をいろんなものに使っていて、1つのものに使っているわけではないからこそ、「趣味がない」と表現している場合が多いわけです。
「夢がない」のではなく、「多いから選べない」
違う話を例に出しましょう。「夢がない」という若者は多いです。大学に行って教授になるとか、お医者さんになって人を助けるとか、先生になって人に勉強を教えるとか、いろんな選択肢があるけれど、これといった夢がない、という人です。
でもこれも、先ほどのロジックで言えば、「夢がない」のではなく「夢が多い」なのではないでしょうか。医者になるのもいいし、先生になるのもいい。社長になるのもいいし、宇宙飛行士になるのもいい。いろんな夢があって、1つに絞ることができないから、「夢がない」と表現している場合がとても多いのです。
もちろん、「先生にも、お医者さんにも、お金持ちにも、なりたくない」と言っているのであれば、それは本当に「夢がない」だと思いますが、しかし「お金持ちにもなりたくないし、みんなから尊敬されるような状態にもなりたくない」って人はほとんどいないでしょう。
そういう人は、「夢がない」のではなく「大人になりたくない」というのが正しいのではないでしょうか。
でも、おそらく多くの人は、「夢がない」のではなく、「夢が多いから、選べない」という話なのではないかと思います。趣味も夢も、それ以外の物事も含めて、「ない」というのは本当は、「(選択肢が多すぎて選べ)ない」の略かもしれません。そう考えた方がポジティブにもなれます。
相手の言葉を額面通りに受け取るのではなく、その背景にある真意を推測することで、物事を前向きにとらえたり、コミュニケーションを円滑にしたりすることができるかもしれません。
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