ゴディバ「任天堂コラボ商品」で見せたプライド 高級チョコレートと人気ゲームの「意外な接点」

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そして改めて見渡してみると、チョコレートメーカーでアニメやゲームとコラボしているところは意外に多く、2025年もコラボ商品の花盛りだ。

モロゾフは「ミッフィー」のディック・ブルーナ。日本のメーカー、メリーチョコレートは任天堂の「ポケモン」や、「ムーミン」商品をバレンタインに限定発売。チョコというよりスイーツだが、フランスのブランド、ダロワイヨは「ドラえもん」商品を発売している。

キャラクターとのコラボはファン層拡大戦略の常道だ。とくにバレンタインデーは普段チョコレートを食べない人も目にし、口にすることが多くなる絶好の機会。「自分チョコ」市場に各社が競って参戦しているわけである。

10年近く前に始まったコラボ戦略

ゴディバ ジャパンによると、同社のコラボレーション戦略は少なくとも10年近く前から始まっているという。

2017年には、発売50周年の「リカちゃん」(タカラトミー発売の着せ替え人形)とコラボした限定ショコリキサーを発売した。2020年には「すみっコぐらし」、2022年には「ジョジョの奇妙な冒険」、2023年バレンタインでは「どうぶつの森」、2024年には、初めてアーティストとして、ボカロP(ボーカロイドソフトを用いて楽曲を制作・リリースする人)のハチ氏(米津玄師)とコラボした。

そのほかサンリオやディズニーキャラクターを起用したチョコレートや焼き菓子も定期的に発売している。

「現在ではさまざまな企業やブランドの戦略的なコラボレーションが散見されるが、当社はパイオニアとは言わないまでも、比較的早い時期から実施していたように思う」(ゴディバ ジャパン マーケティング チョコレートカテゴリー部の橋田美緒氏)

次ページ今も続く、職人による手作業
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