"炎上男子"とのコミュニケーションの秘訣 相手との「OS」の違いを見極めよう

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交渉上手アプリ、3つのポイント

交渉上手のアプリは、そもそも相手と相反する立ち位置には居続けません。相手と同じ立ち位置を見つけて、共通のゴールを設定する。それが交渉上手アプリの働きです。

交渉上手のアプリは次の3つのポイントで交渉に臨みます。

1. 共通のゴールを考える

まず、共通の目的やゴールを考える。たとえば営業部門と製造部門の交渉においては、全社の利益増や効率化など共通の「何か良いこと」を目的に考えます。

2. 相手の立場を考える

次に相手の立場を考える。売り上げ増は賛成だけどコストは増やしたくない製造側に、営業側から売り上げ予測を共有して緊急出荷を減らす方法を提案するなど、相手の立場にプラスな交渉テーマを考えます。

3. 率直に、具体的に伝える

そして相手に率直に具体的に伝える。「全体最適」や「ウィン・ウィン」など中身のないワードばかり出してもメッセージは伝わりません。「営業側としてはチャンスを逃さず出荷したい。そこで、工場のコストを上げずにそれを実現する方法を考えてみました」などと具体的に伝えます。

交渉は勝負ごとではなく、相手と同じゴールを目指すもの。共感や協調のスキルが必要になります。こういうスキルは女性の得意分野なので、実は交渉は女性のほうが向いているはず。商談や外交など、いろいろな交渉ごとで女性が活躍する時代がもうそこまで近づいているように思います。

日本にいると人種も文化も似ている人が多いので気づきにくいのですが、話し合わずにわかり合えるというのは奇跡に近いことです。相手の価値観と立ち位置に関心を持って、コミュニケーションのOSとアプリを上手に使えば、周囲の人と心地よい関係を築くことができると思います。

人を動かす達人と呼ばれたあるプロフェッショナルも、こんな一言を残していました。

「人を熱心に動かそうと思ったら、相手の言い分を熱心に聞かなければならない」
デール・カーネギー

 

タブ タカヒロ ビジネスコンサルタント、はたらく女性のかていきょうし

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たぶ たかひろ / Takahiro Tabu

東亜大学トータルビューティ学科客員准教授。外資系アパレル2社→MBA取得→コンサルティングファームという経歴で現在に至る。新卒でやたらと有能な女性の多い職場で女子力を鍛えられ、海外勤務も経験。MBA取得後、コンサルティングファームにて、男くさいロジックと競争の世界に翻弄され、一瞬自分を見失ったものの、土壇場で開眼。周りを巻き込み味方を増やしてわくわく仕事をするスタイルを確立。週末にライフワークとして行っている「はたらく女性のかていきょうし」は大人気の数カ月待ち。セミナー開催や、雑誌取材など多方面で活躍中。共著に『外資系コンサルはなぜ、あえて「手書き」ノートを使うのか?』(KADOKAWA)。

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