・意味のフィードバック
相手が伝えたいことは、自分のOSで変換した解釈と違う可能性が高いので、自分で変換した意味(解釈)を言葉で「〜と理解しましたけど、合っていますか」と相手にフィードバックすると、お互いの意図が理解しやすくなります。
・気持ちのフィードバック
言われるとイヤな想いをする表現ってありますよね。実は相手のOSは悪意がないにもかかわらずそんな表現をすることもあります。「そう言われると、少しグサッときます」などと、自分が感じたことを簡単にフィードバックすると、お互いの気持ちが理解しやすくなります。
意味と気持ちのフィードバックを繰り返すと、お互い相手のOSがわかってきます。そうしたら、相手のOSが好む表現をちょっと加えてみると、コミュニケーションがより円滑になります。
たとえば、人からほめられるのが大好きな男性上司や先輩にサポートしてもらいたいとき、「私はこうやってこの問題を解決したいんですけど、◯◯さんが火消し役だったら、まず何からやりますか」と聞いてみる。相手が答えてくれたら、「なるほど! でも私1人だとできるかちょっと不安です」と頼る感じで素直に伝えてみましょう。「仕方ないな、オレの出番か」と、動いてくれる可能性がぐっと上がります。
交渉にはOSの上にアプリが必要
普段のコミュニケーションより難しいのが、組織間の調整や商談のように、お互いの立場や利害が異なる者同士でのコミュニケーション、つまり交渉です。
交渉は、コミュニケーションのOS上にさらに「交渉」というアプリのインストールが必要です。炎上男子は交渉がこじれると「もう、何言ってもムリっす」と思考が停止します。バグの多い不具合アプリのように、交渉アプリが「落ちる」のが炎上男子のパターンです。
炎上男子の交渉アプリはなぜすぐに落ちるのか。そもそも「交渉」について以下のような誤解をしているからです。
・交渉とは、相手を言い負かす、言いくるめること
・交渉とは、手の内を隠してだまし合うこと
・交渉とは、お互い折れるところ、落とし所を見つけること
これらはすべて、交渉における「立ち位置」についての誤解から生まれています。確かに交渉は、互いの利益が相反するときに行われます。でも相反している「立ち位置」のまま交渉してもうまくいきません。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら