一流会社員が実践する「捨てる仕事」の見極め術 取捨選択とツール活用で重要タスクに集中する

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窓際の席でパソコンに向かいながら新聞を読む上司の男性
一流に共通しているのは「捨てる仕事」の見極めに長けているということです(写真:Fast&Slow/PIXTA)
日々の細かい業務に追われて、つい重要な仕事を後回しにしてしまいがちというビジネスパーソンは少なくないでしょう。仕事がデキる人が実践する「捨てる仕事」の見極め方について、『世界のハイパフォーマーを30年間見てきてわかった一流が大切にしている仕事の基本』から一部抜粋・再構成のうえお届けします。

「捨てる仕事」を見極める

ある電機メーカーに、仕事をばっさばっさとアウトソーシングして、組織をスリムに改革した方がいます。「あの人が通ったあとはぺんぺん草も生えない」という冗談が交わされるほど、たくさんの仕事を外部に委託しました。

その結果、残ったのは、市場調査や業務プロセスの見直しなど、そのうちにやろうと思っていたけれど、つい後回しになってしまっていたことばかりです。

この方が作った「重要な仕事にだけリソースを集中投下できる環境」のお陰で、この組織は急成長を遂げました。

この方に限らず、一流に共通しているのは「捨てる仕事」の見極めに長けているということです。

「捨てる」と言うと少し乱暴に聞こえてしまいますが、これは、責任を放棄することでも、やりたくないことはやらないということでも、目立つ輝かしい仕事しかしないということでもありません。

人間は誰でも、時間、集中力、労力などのリソースは限られたものしか持っていません。たくさんやることがあると、どうしても急を要する仕事に気を取られてしまい、本当に重要なことが後回しになります。

重要なタスクにリソースが枯渇している状態で取り組んでいては、本末転倒です。そうならないように、重要度と緊急度で、拾う仕事と捨てる仕事を決めるのです。

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