一流会社員が実践する「捨てる仕事」の見極め術 取捨選択とツール活用で重要タスクに集中する
この考え方を「アイゼンハワーの法則」と言います。第34代アメリカ大統領のアイゼンハワーが「緊急なものが重要であることはほとんどなく、重要なものが緊急であることもほとんどない」と言ったことから、彼の名前をとってこう呼ばれています。
「重要」は、組織の目標の達成につながるタスク、「緊急」は、決められた時間内に完了できなければ困った事態に発展するタスクです。
この観点でタスクを4つの領域に分けていきます。
集中して取り組むべきタスクは?
「重要×緊急」のタスクは、最優先で行います。
「重要×緊急ではない」のタスクは、「重要×緊急」のタスクの次に、じっくりと時間とリソースをかけて取り組みます。
「重要ではない×緊急」のタスクは、誰かがやらなければならないものの、誰がやっても成果は変わりません。アウトソーシングする、ツールに置き換える、交代制にするなどの対策を講じましょう。そして、できるだけ「重要×緊急」と「重要×緊急ではない」タスクにリソースを集中させます。
「重要ではない×緊急ではない」タスクは、今すぐやめます。
それぞれの領域にあてはまるタスクをよく見ると、「重要×緊急」はそれほど多くはないことがわかります。集中して取り組むべきは、「重要×緊急ではない」タスクです。
人一倍多くの仕事をやっている。それなのに、なぜかあまり評価してもらえない人の仕事を分析してみると、「重要ではない×緊急」と「重要ではない×緊急ではない」のタスクほど丁寧にやっています。なぜなら、他の人がやらないことを自分がやることで存在感を発揮できるかもしれない、重要ではないから失敗を恐れずに取り組めると考えるからです。そして、「重要×緊急」や「重要×緊急ではない」のタスクに取りかかる頃には、疲れている、じっくり考える時間がない、という状態でやっつけ仕事になってしまうのです。
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