入念に準備したプレゼンはなぜ失敗するのか? 現場では「準備したことを忘れる」ことが大事

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会議
息苦しさを生み出す代表的な理由は、会議の主催者側が持つ強い「コントロール思想」です(写真:EKAKI/PIXTA) 
大事な会議を前に、シナリオを作り、想定問答集も用意するなど入念に準備をしても失敗してしまうのはなぜでしょうか。本稿では、『裸眼思考』から一部抜粋・再構成のうえ、シナリオの実現にこだわるあまりうまくいかなくなる理由について解説します。

 「レンズ思考」と「裸眼思考」

私たちは「目的」と「知識」という2つの合理性に引っ張られて生きています。言い換えれば、2つの強力なレンズを持っていると言えるでしょう。

たとえるなら、私たちは左には目的のレンズをかけ、右目には知識のレンズをかけて生活しています。これらの2つのレンズの力によって、私たちは複雑な日常に対して余計なことを考えることもなく、シンプルに生きることができるのです。

しかし、副作用があります。それは、レンズの度が強くなるほど、「今」をストレートに見ることができなくなるということです。だから、私たちは時として両目にかかったレンズを外さなくてはなりません。

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