再開発の東京で増える「金太郎飴ビル」への"反動" 高層ビルが乱立するなか余白を意識した施設も

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立て続けにこうした施設が誕生しているのは、東京オリンピック前後に進んだ東京の再開発に対する一つの疑問の現れなのかもしれない。

筆者は自身の記事で、東京にできる高層ビルや商業施設がなぜかどれも同じような感じだと指摘し、時にそれを「金太郎飴化」と表現しているが、すでに「金太郎飴ビル」に対するカウンターが現れてきているのだ。

全国で「余白」的な空間も増えていく

さらに、東京以外でも「余白」が生まれる施設が誕生する。

4月には大阪に「グラングリーン大阪」の南館が竣工。同施設といえば、巨大な都市公園である「うめきた公園」が大きな話題を呼んだことが記憶に新しい。

グラングリーン大阪
オープン時の一枚。グラングリーン大阪に向かうまでの道には、オープンを知らせる看板があった(筆者撮影)
うめきた広場
芝生で寝そべる人々。外国の公園みたいだ(筆者撮影)

大阪駅前の一等地に巨大な「何もない」空間が出現したことは、強いインパクトをもたらした。筆者もそのスペースに驚いた一人であり、以下の記事に詳細は書いたので、興味があれば読んで欲しい。

関連記事:大阪に爆誕「うめきた公園」があまりに凄かった件 グラングリーン大阪は再開発の転換点になるかも

そんな「グラングリーン大阪」に新しい施設が誕生する。この南館には、公園を望むことができるスパや、ホテルなどが入居する。南館自体は一般的な商業施設のようにテナントが入る空間だが、背後にあるうめきた公園の空間とどのように馴染んでいくのかが注目ポイントだ。

また、2025年3月には、広島駅前に建設中の駅ビル「ミナモア」が開業。この9階屋上には、テニスコート20面分にもなる「公園」ができるという。芝生に加え、多目的コートやキッチンカーの出店などもあり、屋上空間に公園が出現するような形だ。

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