中山選手の「ゴンブランド」の価値向上にも、同じ構図があるのではないでしょうか。おカネの話で、私たちファンは選手にインスパイアされません。試合中のプレーのみならず、日頃の取り組み姿勢のような部分にこそ魅了されるものなのです。
こうした積み重ねによって、結局「意味報酬」が「金銭報酬」にもつながっていくだけのブランドに成長していくのだと思います。これはある種、企業のCSRの取り組みに似ているのかもしれません。
自分の感情面とうまく付き合い、相手の感情面にも好影響を与える術は、アスリートやパフォーマーだけでなく、私たちビジネスパーソンにも役に立つはずです。具体的に行動するためのアンガーマネジメント・テクニックに「変化ログ」というものがあるので、紹介します。
「ショートステップ」を積み重ねよう
まずは、こう変わりたいという「未来の自分」をイメージし、変化するために必要なステップを書き出します。書くことで自分の目標を明確にし、現実的な行動に移しやすくなります。左右対称の表を作り、左側に遂げたい変化、右側には成し遂げるためのステップを書いていくと効果的です。
この作業により、「変わりたい」「変わらなきゃ」と思いつつも実際の行動には移せなかった人に、行動指針が出来ます。小さな変化を遂げたられだけでも、達成感、自信につながるので、ぜひトライしてみてください。
さらに、書き出したステップのうち達成したものは「サクセスログ」として記録し、客観視するといいでしょう。いきなり大きな目標を立てるのではなく、ショートステップを積み重ねることが、私たちの心を徐々に強くしていきます。
アンガーマネジメントに興味を持たれたかたは、拙著『パワハラ防止のためのアンガーマネジメント入門』(東洋経済新報社)をご高覧ください。
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