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意外と知らない「神の国」日本が変遷した深い経緯 大人のための日本の「そもそも学」

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例えば「財閥解体」もその一環でした。財閥は非常に大きな力を持った企業グループのことですが、莫大な資金と多岐にわたる企業を経営し、戦闘機なども製造していました。あまりに強大な財力を持っていたため、政府の決定にまで影響をおよぼしていたのです。

そして、GHQは日本の民主化を進めるため、体制面だけでなく、精神面の改革も行いました。その一環が「国家神道の解体」でした。

神や神社に深く寄り添う人生

「国家神道」では、「日本は神の国」という考え方で、天皇を現人神(あらひとがみ)とみなしていました。そこでGHQは、昭和天皇に「人間宣言」をさせ、天皇の神格化を否定。これは「神の国だから戦争に負けない」という考え方を払拭し、特攻隊のような極端な戦意を抑制するためでもあったのです。

(図:小林哲也・イラスト:瀬川尚志)

以上のように、神道の成り立ちはもちろん、GHQの管理下にあった戦後事情も経て、現代日本人の宗教観は複雑に多様化しました。とはいえ、私たちの人生は神や神社に深く寄り添っており、「初詣」「七五三」「結婚式」など、知らず知らずのうちに神道のもとで一生を過ごしているともいえます。

生活が農耕中心ではなくなっても、日本人は人生における大事な局面でよく神社にお参りします。それはおそらく、かつてGHQによる制御を受けたりしてもなお、古くから神にすがるような思いで生きてきた日本人のDNAが、今なお私たちに受け継がれているということなのかもしれません。

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