動けない部下や子どもが自走するための接し方 知らぬ間にチャレンジ精神を奪ってしまっている
まずは「できていること」に目を向ける
「なんでもっと積極的に行動できないのか。失敗を恐れず何事にも挑戦してほしい」
そんな思いを部下や後輩、わが子に対して抱いたことはありませんか。私自身も、とくに息子たちに対して、ヤキモキしたことが何度もあります。実は、その原因をつくっているのはその上司や親だったりするのをご存じでしょうか。
たとえば、はじめてプレゼンの仕切りを任せた部下が、場を盛り上げようとユーチューブを使ってBGMを流したところ、途中で広告の音声が流れてしまった……。あなたなら部下にどんな声をかけますか?
こんなとき、「なんで広告が流れたんだ!」とか、「こんなことでは、今後プレゼンを任せられないよ」と、頭ごなしに叱るとどうなるでしょうか。
相手は「みんなに迷惑をかけてしまった……」「次は、絶対にミスできない」「余計なことはしないでおこう」と委縮して、今後何かいいアイデアが浮かんでもそれを行動に移せなくなってしまいます。失敗を恐れ、指示された以外のことができなくなってしまうのです。これが、上司や親が、部下や子どもの積極性、チャレンジ精神を奪う典型例です。
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