動けない部下や子どもが自走するための接し方 知らぬ間にチャレンジ精神を奪ってしまっている

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多くの場合、職場や学校では「数値目標」を与えられます。「今月の売上目標〇〇万円」「企画を××本通す」「資格を取得する」「テストで80点以上をとる」「新人戦でベスト8」など……。

こういった結果を重視した目標のことを「結果目標」と呼びます。結果目標には、マンネリ化を防ぎ、緊張感を保つことで目標実現の可能性を高めるメリットがあります。仕事や勉強、部活の試合などで思うような結果が出ているときは、結果目標を意識することで、よりよい成績をあげられる可能性が高くなります。

しかし、失敗が重なったときや外的要因によって目標が実現できないことが続くと、自信を失ったり、ストレスや不安を感じやすくなるので行動が止まる原因になります。

成功確率が格段に上がる「行動目標」

一方の「行動目標」とは、結果を出すために必要な「具体的行動」にポイントを置いた目標のことです。営業職を例に挙げると、「1カ月で10件成約する」というのが結果目標で、「毎日30件電話する」「1日1件既存顧客を訪問する」「週に200通ダイレクトメールを発送する」というのが行動目標になります。

子どもの場合で言えば、「定期テストで学年10位以内」というのが結果目標で、「定期テストまでに教科書の練習問題を3周する」「毎日5分、英語の教科書の試験範囲を音読する」「23時までに就寝して、授業に集中する」というのが行動目標にあたります。

行動目標のメリットは、「成果や結果と関係なく自分で決めたことをやればいいだけ」なので、「それさえできれば絶対に失敗しない」ことです。もちろん、決めたことをやらなければ“失敗”ということになってしまいます。ですが、結果目標と比べれば、成功確率が格段に上がります。

もし行動目標を達成できないときは、さらにハードルを下げてください。行動目標を設定するのは、「自分にもできた」という成功体験を積み重ねてもらうことが目的だからです。

このように「行動目標」は、ストレスや不安を感じにくくなるので、思うような結果が出ないとき、もしくは結果目標を目指すことにプレッシャーを感じているときに行動を促す効果があります。

また、行動すれば、おのずと「成功体験」が積み重なるので、結果的に相手に自信を植えつけることにつながります。

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