スマートウォッチが「先祖返り」し始めた事情 世界最大の家電見本市で見えた最新トレンド

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
サムスンがIFAで発表した「Gear S2」。円形ディスプレーの縁を回すことで、さまざまな操作が可能だ

スマートウォッチといえば、韓国サムスン電子の「Gear」シリーズ、米アップルの「Apple Watch」などのように、四角いディスプレーが一般的だった。だが、9月初旬にドイツのベルリンで行われた世界最大の家電見本市「IFA」では、これまでのトレンドに変化の兆しが見られた。

今回のIFAで目立ったのが、時計らしい円形のスマートウォッチを各社がこぞって発表していた点だ。

円形スマートウォッチの特徴とは

たとえば、サムスンが新しく発表した「Gear S2」は円形のディスプレーに革のバンドを備えており、遠目には通常の時計と変わらない。時計の外周にあるベゼル部分を回すことで上下のスクロールや画面の切り替えができる機能を追加し、四角形だった前作と比べて落ちた操作感を補っている。

画像を拡大
LGの最新スマートウォッチは一見すると高級腕時計のようだ

米グーグルのスマートウォッチ用OS、「Android Wear」を搭載した製品も多く見られた。

時計型スマートウォッチの草分け的存在であるモトローラ・モビリティ(中国レノボ傘下)の「Moto 360」も、2代目がお披露目された。男性用の大きさのバリエーションが2種類に増えたのが主な変更点だ。

ほかにも、韓国LGエレクトロニクスや中国ファーウェイが最新Android搭載の円形スマートウォッチを展示していた。

9月2日に行われたソニーのプレスカンファレンスでは、新型スマートウォッチ「wena wrist」を平井一夫社長が自ら着用してアピールしていた。スマートウォッチといっても、時計そのものは一般的アナログ時計。機能はバンドの部分に詰まっており、非接触ICカード技術「FeliCa」を使ったおサイフケータイやメールの通知、活動量計などの機能を、外見を損なうことなく搭載できた。

次ページ見た目は似てきたが、戦略は各社各様
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事