値上げにも動じず?高級腕時計の底堅い人気

並行輸入品は2年で3割も価格上昇

アベノミクスの効果で数年ぶりの活況に沸いた高額消費。その代表格の一つが高級腕時計だ。百貨店はもちろん、正規販売店とは異なるルートで販売されている並行輸入品も売れに売れた。

並行輸入品とは海外で仕入れ、現地通貨と日本円の為替差を生かして正規販売店で扱うものより安値で販売している商品。数年前までは円高のメリットで、メーカーの希望小売価格から値引きをすることが少ない正規品より、大幅な安値で販売していた。

しかし、こうした強みは一時期に比べて薄らいでいる。2012年の年末から、並行輸入品の価格は軒並み上昇。昨年には正規品との価格差が大幅に縮小した。その後、オメガやロレックスなどスイス製の高級腕時計ブランドが軒並み正規品の値上げに踏み切り、価格差は再び広がったものの、ブランドによってはかつてのような割安感がなくなっている。

たとえば、ロレックスのスポーツタイプの機械式腕時計「サブマリーナデイト」は、12年2月には正規品が73万5000円のところ、並行輸入品は平均価格が56万5000円だった。それが14年3月には正規品の78万7500円に対して、並行輸入品は75万5000円と、差額は約3万円まで縮まった。

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