カシオが「高級コンデジ」を作らないワケ

ミラーレス、高級コンデジブームと一線を画す

14日の発表会には相川翔さんとゆるキャラが登場。

カメラ機能が進化したスマートフォン(スマホ)が普及した影響で総出荷台数が昨年比で半減しているコンデジ市場。今や「(低価格帯の)コンデジではスマホにかなわない」(富士フイルム光学・電子映像事業の田中弘志事業部長)というのが業界の共通認識だ。

オリンパスやパナソニックなど、コンデジ中心に製品を展開してきたカメラメーカーの業績は急激に悪化しており、各社とも低価格帯コンデジから撤退し、比較的収益性の高いミラーレスと高級コンパクトを中心とした販売戦略への構造転換に取り組んでいる。

1995年発売の「QV-10」。ここが民生用デジカメの原点だ

しかし、そんな競合を横目に、1995年3月に世界初の民生用デジカメ「QV-10」を世に送り出したカシオ計算機は、デジタル技術を活用したコンデジに特化するという独自路線をとり、数年前の赤字体質から脱却し収支均衡を維持している。

そして、カシオは満を持して、こん身の新製品を投入する。「QV-10」と同じ「10」の数字を冠した「EX10」だ。

デジタル機能を追求した「EX10」

「コンパクトデジカメ(コンデジ)を極めるのがカシオの役割。ミラーレスなどレンズ交換式に進出することはない」――コンデジの新製品発表会見が行われた11月14日、カシオ計算機の中山仁QV事業部長は力強くこう言い切った。

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EX10は多彩なデジタル機能がウリ

カシオが11月29日に発売する新製品「EXILIM EX10」は、1型サイズやAPS-Cサイズの大型CMOSセンサーによって画質の美しさを追求する他社のミラーレスカメラや高級コンデジに対し、1/1.7型と呼ばれる、小型センサーを使用している。

センサーが小さい分、画質における基本性能は相対的に高くはないものの、撮影時のフォーカスや画像処理における新機能が最大の特徴となっている。

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