「新年の目標設定」が"3日坊主"になる意外な理由 思い通りいかない世で、おおらかに生きる知恵

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ところが「一度決めた約束は守り抜くべきだ」という思いが強すぎると、運動を続けられなかったときに「自分はダメなやつだ」と思い詰めたり、ダイエットの成果が出ないと「あれだけ頑張って何も変わらないのか」と、不平不満をため込んだりするのです。

強すぎる信念は、実はもろい

それで結局、運動そのものをやめてしまう。後に残るのは「~べきなのに、できなかった」自分、自尊心が傷ついた自分だけです。

つまり、こういうことです。

強すぎる信念は、コンクリートのように硬そうに見えてその実、もろいのです。しなやかさがなく、一定以上の力が働くとポキンと折れてしまいます。

案外、大した信念もなしに「まあ、なんとなく気持ちいいから」で身体を動かせる人のほうが、運動も続きやすいという話もよく聞きます。

思い通りにいかないのは、運動だけではありません。

むしろ、この世は、自分の思い通りにいかないことばかり。

お釈迦様は、人生は苦であるとして、避けては通れない生老病死を「四苦」と呼びました。生きること、老いること、病むこと、死ぬこと、どれをひとつとっても、思い通りにはいかないのが当たり前。

「こうあるべきだ」と願っても、どうにもならないことがあるのです。

次ページ新しい視点を得る方法
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事