ところが「一度決めた約束は守り抜くべきだ」という思いが強すぎると、運動を続けられなかったときに「自分はダメなやつだ」と思い詰めたり、ダイエットの成果が出ないと「あれだけ頑張って何も変わらないのか」と、不平不満をため込んだりするのです。
強すぎる信念は、実はもろい
それで結局、運動そのものをやめてしまう。後に残るのは「~べきなのに、できなかった」自分、自尊心が傷ついた自分だけです。
つまり、こういうことです。
強すぎる信念は、コンクリートのように硬そうに見えてその実、もろいのです。しなやかさがなく、一定以上の力が働くとポキンと折れてしまいます。
案外、大した信念もなしに「まあ、なんとなく気持ちいいから」で身体を動かせる人のほうが、運動も続きやすいという話もよく聞きます。
思い通りにいかないのは、運動だけではありません。
むしろ、この世は、自分の思い通りにいかないことばかり。
お釈迦様は、人生は苦であるとして、避けては通れない生老病死を「四苦」と呼びました。生きること、老いること、病むこと、死ぬこと、どれをひとつとっても、思い通りにはいかないのが当たり前。
「こうあるべきだ」と願っても、どうにもならないことがあるのです。
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