禅が教える「居場所」と「孤独」のほどよいバランス 「つながるべき」か「つながらないべき」かの基準

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職場にいけば、数字を求められるプレッシャーにさらされますし、上司やライバルたちの視線だって気になります。

自分の居場所は家庭と職場だけ?

こうして、どこにいても「ありのままの自分」になれる時間を持てないとなると、心は重たくなるばかり。

誰にも打ち明けられないでいる思いの丈を、吐き出したい。

そんなとき、人は「自分の居場所がほしい」と望むのです。

とはいいながら、居場所をつくるというと、どうしても「家庭か、職場か」になってしまうのは、困ったものです。

家庭と職場を往復する生活に慣れ切り、それ以外の場所との接点が、薄くなりがちです。

無理もないことだと思います。

職場にしても、そこは生活に必要なお金を稼ぐためだけの場所ではありません。

そこには生きがいがあり、仲間がいます。

仕事こそ人生、会社がすべて」であると考える人も少なからずおられるでしょう。

それでも、競争の場でもある職場が「安心してありのままの自分をさらけだすことができる」場所になるかというと、現実的には難しいはずです。

家族だって、何年一緒に暮らしていようと、血が繋がっていようと、他人であることには変わりありません。狭い空間のなかで「逃げられない」という問題もあります。

干渉されたり依存されたりの度が過ぎて、「心を守るだけで精一杯」という方のお話も聞きます。
  
であれば、家庭と職場の外に目を向け、「居場所づくり」に出かけることです。

例えば、将棋が好きなら将棋教室に通ってみたり、地域の催しに参加してみたり、そんな小さなところから始めてみましょう。

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