和田秀樹「感情的な人の怒りスイッチは大迷惑」 自分への悪意と受け止めて感情的になってしまう
でも、その通りの結果が出るとはかぎりません。予想しなかった反論に出くわしたり、考えもしなかった提案が出てくることはいくらでもあります。自分の味方だと思っていた人から批判されたり、キャリアの浅い人から欠点を指摘されることもあります。
そうなると、思い込みの強い人はもうダメです。批判も異論もすべて、自分への悪意と受け止めて、感情的になってしまうからです。
ものごとをやんわりと受け止める
本来であれば、自分の意見や判断は一つの見方に過ぎなくて、「わたしはこうしたほうがいいと思う」というだけのことです。
それに対してべつの見方が出され、「さあ、どっちがいいかな」と議論が始まります。そこでおたがいの長所を取り入れた結論が出ることだってあります。つまり、自分がどんなに正しいと思う意見だって、最初は仮説、たたき台、もしくは結論に至るまでのプロセスの一つでしかないのです。
ところが思い込みの強すぎる人は、「結論はこれしかない!」と考えてしまいます。いわばこころの狭い状態ですから、相手のちょっとした皮肉や悪意に出合うとたちまち感情的に反応してしまうのです。
そこで、感情的にならないためのもう一つの基本技術を紹介しましょう。
こころの狭さを解消するためには、ものごとをできるだけやんわりと受け止めるしかありません。
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