自分の感情に振り回されないための「4つの方法」 「どうして」ではなく「どうすれば」で考える幸せ思考
「柔軟なマインドセットを身につければ、大きな変化に直面してもうまく切り抜けられるようになる」と指摘するのが、認知心理学者・神経科学者のエレーヌ・フォックス氏です。今回は「感情の調整法」について、フォックス氏が解説します。
※本稿はフォックス氏の著書『SWITCHCRAFT(スイッチクラフト) 切り替える力 すばやく変化に気づき、最適に対応するための人生戦略』から一部抜粋・再構成したものです。
感情をコントロールする
どのように私たちは感情をコントロールしているのか、その実態はほとんどわかっていない。感情の調整法を学ぶにあたり、以下の点を判断してもらいたい。
● いま、感情の調整が必要か? 不安感をやわらげる必要があるだろうか? 落ち込んだ気分から抜けだす必要は? 興奮状態で自分を落ち着かせる必要があるだろうか?
● 次に、どの調整法が適しているかを選ぶ。状況そのものを変えるか? あるいは、ほかのものに注意を向けて、気をまぎらわせるか? たとえば、あなたがいま歯科医の待合室にいるのなら、治療から逃げ出すのは得策ではないだろう。それなら気をまぎらわせるために、お気に入りの音楽を聞くといいかもしれない。
研究によれば、感情の調整法は次の図のように大きく4つに分けられる。「いまの状況を変える方法を見つける」「注意を向ける対象を変える」「状況をほかの視点から考える」「反応の仕方を変える」だ。
● 選んだ調整法をどう実行するかを決める。その方法を実行するべきか、ほかの方法に変えるほうがいいか、あるいは感情を調整する努力をやめるべきか、最終的に判断しよう。
感情のコントロールは継続するプロセスで、「感情への気づき」の能力の中心となる。可能であれば、「いまの状況を変える方法を見つける」のがいちばんいい場合もある。
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