自分の感情に振り回されないための「4つの方法」 「どうして」ではなく「どうすれば」で考える幸せ思考

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感情のコントロールは途切れずに続くプロセスだ。私たちは1つの感情だけではなく、複数の感情をたえず経験している。そのため、つねに自分の感情の声に耳を傾けるだけではなく、調整が必要かどうかも判断している。

ネガティブな感情や思考に混乱させられると、「感情への気づき」の能力も衰えてしまう。脳は報酬を得られそうなことよりも、目先の危険に意識を向けるため、ネガティブな情報に注意を向けるからだ。

私たちの祖先は生き延びるために脅威を察知しなければならなかったので、ネガティブなものの見方に引かれるのは当然だ。けれど、ネガティブ思考が通常モードになると、臨床心理学で「ネガティブ自動思考」と呼ぶ状態におちいる。あらゆる状況にネガティブな反応をしていると、ネガティブ思考が次から次へと湧きおこり、制御できなくなる。

このような「ネガティブ自動思考」は、主観的で影響力が強く、多くのエネルギーを要する。マンディのように、生活のあらゆる場面に影響を与え、幸福感をそこなうのだ。

ただし、ネガティブ思考がつねに悪いとはかぎらない。ときには、危険を察知して身構える必要だってある。ネガティブ思考をするからといって、だれもがうつ病になったり不安にさいなまれたりするわけではない。偏っていることではなく、硬直したものの見方をすることが問題なのだ。

頭のなかでいつもネガティブな声が聞こえればエネルギーを消耗し、行き詰まってしまう。大切なのは、ネガティブ思考にブレーキをかける方法を見つけることだ。

ネガティブ思考への対応

ネガティブ思考は役に立つこともあれば、悪影響を及ぼすこともあるので、うまくコントロールしよう。ものの見方を変える方法はたくさんある。

あなたが、職場で積極的に意見を言えるようになりたいと思っているとする。まず、どうして積極的になれないのか考えてみよう。「押しが強いと思われるといやだから」だとしたら、この理由を違う視点から考えて書きだそう。

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