多様性のない組織が「ジリ貧」になるワケ

「答えのない世界」で稼ぐ力<前編>

講演する宇田左近、BBT大学経営学部長
去る8月6日、書籍『プロフェッショナル シンキング』の刊行を記念した特別公開フォーラム、「稼ぐ人の武器=プロフェッショナル シンキング」が、ビジネス・ブレークスルー大学(BBT大学)にて行われた。本連載では、その様子を2回に分けてリポートする。第1回目は、著者のひとりでもあるBBT大学経営学部長の宇田左近氏による講演をお届けする。
「答えを探す」のではなく、「答えを創る」ために必要な心構えを紹介しよう。

日本企業と日本人が稼げなくなった理由

ひるむことなく答えを模索する「思考力」と行動する「勇気」を鍛える1冊! 監修の大前研一氏が「特効薬を求めるならば、お手軽な惹句にだまされることを半ば覚悟しながら、別の書籍を選ばれることをお勧めする」とまで語る、骨太の内容。書籍特設ページはこちら

統計データを持ち出すまでもなく、20年の長きにわたり、日本企業およびそこで働く日本人の「稼ぐ力」が衰退の一途をたどってきたことは、周知の事実です。ここ数年、ようやく下げ止まりの兆候が見え始めたものの、本格回復にはまだほど遠いと言わざるをえないのが現実です。

日本企業および日本人の「稼ぐ力」が衰えてしまったのには、1998年から始まったと言われているデフレが大きく影響しています。しかし、原因はデフレばかりではありません。

デフレが始まった1990年代の後半から、インターネットを中心としたIT分野のイノベーションが急速に進みました。また、インターネットが普及した結果、グローバル化・ボーダレス化が一気に進みました。

その結果、過去の経験や既存の知識だけでは解決困難な、前例のない課題が頻出する時代、すなわち「答えのない世界」へ突入したのです。

しかし、このようなドラスティックな変化に対応すべく、適切な対策を採った企業は、日本では必ずしも多くはありませんでした。その結果、「稼ぐ力」が衰退するという事態を招いてしまったのです。

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