惜しい!日本人が間違いすぎる英語表現3つ 過ぎたるは及ばざるがごとし?!

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どこがうまく行かなかったのか? 何か間違いがあったのか? 予期せぬアクシデントか? など、ちょっと残念に思いながら質問をしてみると、おやおや、どうやらそうでもなさそう。特に何か失敗したわけでもなく、練習通りにできたみたいではありませんか。たぶん、ジロウさんの中では「まあまあ良かった」というくらいの意味で、so-soと言ったようです。

こんな時の「まあまあ」はIt wasn't bad. 「まあまあだった(まあまあ良かった)よ」It was okay. 「まあまあだった(なんとか大丈夫だった)」というのがしっくりきます。日本人ですから、謙虚にしたい気持ちもわかりますが、なんならIt went well.でも大丈夫そうなレベル。

okayの使い方も注意して

また、so-so-と並んで、okayのニュアンスも、実際の英語での響きよりも、ポジティブな方に誤解されている方が多いので気を付けてください。okayは今言ったように、「まあまあ」という感じ。「ギリギリ大丈夫なライン」という意味です。たまに、「良い」というニュアンスでokayを使っている方がいますが、英語ではまったく褒め言葉には聞こえません。間違ってもYour presentation was okay. 「君のプレゼン、まあまあだったね」なんて言わないようにしましょう。
ジロウさんにso-soは「まあまあ」よりもネガティブな感じがすると伝えると、

Can you say “so-so good”? (so-so goodって言えますか)

とクリエイティブな質問。「まあまあ良い」と言いたかったのですよね。うーん、残念ながらso-so goodとは言えません。するとジロウさん、

”So-so good” is so-so? (so-so goodはイマイチなんですね?)

そのウィットは買いますが、

Sorry, Jiro. “So-so good” is not so-so. It's wrong. (ジロウさん、残念ながらイマイチではなく間違いです)。

箱田 勝良 英会話イーオン 教務部 チーフトレーナー

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はこだ かつよし / Katsuyoshi Hakoda

1972年静岡県熱海市生まれ。1995年筑波大学国際関係学類卒業、株式会社イーオン入社。

講師として、これまでに約1万人を教える。スクールの講師を経た後、法人部教務コーディネーターとして、多くの企業の研修カリキュラム企画と講師を担当。楽天の社員の英語力研修も担当した。TOEIC(R)テスト990点満点、実用英語検定1級。

学生時代には1年間の留学以外には海外経験なしで、日本に住み暮らしながら英語力を飛躍的にアップさせた。その自身の経験を基に、現在は教務部のチーフトレーナーとして、イーオン全体の講師の研修やカリキュラム立案に関わる。

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