AIは日々の「節約生活」をどこまで助けてくれるか 家ごとに異なる「節約ポイント」は攻略できる?

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この先、全てのエアコンがAI化されれば、ワイドショーの季節ネタである「エアコンの電気代を下げる省エネ節約術」はもはや不要だ。冷房時はエアコンの風向きは水平に、暖房時は下向きに……なんてことは、機械自らやってくれるのだ。

人間があれこれ手を動かさなくても、AIにお任せすれば効率よく節電できると聞けば、筆者のような節約アドバイザーはお払い箱になってもおかしくない。

食費節約も・・・

電気代だけではない。節約したい費目のトップと言えば、食費だろう。食品の値上げは収まらず、家計費を圧迫する要因となっている。

食費節約には、安い食材を選び、それを使い切るのが鉄則だが、まだ在庫があるのに同じものを買ってしまったり、冷蔵庫に入れたまま使い忘れて消費期限が切れてしまったりと、ムダにしてしまうことも少なくない。フードロスによる損失は、4人家族の家庭で年に6万円にも上るという試算もある。

そのムダを改善すれば、食費節約にも大いに役立つはずだ。「AIカメラ搭載冷蔵庫」が、そのアシストをしてくれる。冷蔵庫のトップ部分に広角・狭角望遠カメラが取り付けられ、冷蔵庫の野菜室を開閉するたびに、上部から庫内を自動で撮影する。撮影した画像からAIが庫内にある野菜の種類や入庫した日を認識、いつ何を入れたかがわかるだけでなく、消費期限の目安も算出する。

それにより、画像認識した野菜をスマホアプリのリストに追加すると、「早く食べたほうがよい順」に並ぶので、単なる在庫リストとしてではなく使い切りを促すことができるわけだ。また、消費期限が短くなった野菜を使うレシピ提案もしてくれるので、それに沿った買い物をすればいいとなる。

これまでも冷蔵庫の在庫管理アプリはあったが、ユーザーが冷蔵庫を撮影したり、庫内に入れた食材を入力する必要があった。しかし、AIカメラなら食材の認識まで自動で行ってくれる。現在は野菜室だけの機能だが、冷蔵室に入れた食品の認識も技術的には可能だろう。

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